茅渟湾亭

茅渟湾亭は「ちぬわん・てい」と読みます

自分にとって2010年代とは何であったか

年が明けた。2020年だ。

2019年が終わったと同時に、10年ずつで表すと2010年代も終わったことになる。
さて自分にとって2010年代とは何であったか。

2010年4月、高専2年生に進級する。この頃までに、一部の例外を除くと初めて友人らしい友人が得られている。それまでの僕の人生では、価値観の合う人間と顔を合わせる機会がほとんど無かったのだが、高専──高等専門学校という異質な空間がそれを可能にしてくれた。ありがたいことだ。

2010年といえばけいおん!ブーム真っ最中である。僕もコンビニチェーンが発売したグッズを買うために、登校前に複数の店舗を訪問するなどした覚えがある。あの頃のグッズは未だに実家で眠っている。
この頃、けいおん!だけでなく、生徒会の一存おまもりひまりそらのおとしものなどの深夜アニメを見るようになっていった。これも高専入学の影響(笑)だが、趣味が一つ増えたことで人生がより楽しめるようになったと言える。

また重要なのは、2010年の秋に妻と知り合っていることである。妻とは2010年代最後の年となる2019年に結婚した。そう考えると、友人を得て、趣味を増やし、妻と出会っている2010年は自分にとって青春そのものなのではないだろうか。

一方で2010年の終わり頃から憂鬱な日が増える。思春期にありがちな不安や悩みの一種ではあるが、希死念慮なんかもあり自分のは少し面倒だった。

2011年は東日本で大きな地震が起こる。震災当日、誰かが勝手にツイキャスか何かで公共放送の動画を配信していたのに見入り、これはとんでもないことが起きたと思っていたのを思い出す。
生活圏が西日本ということもあり、自分やその親しい人たちには何ら影響は無かったのだが、やはり2010年代のトピックとして欠かすことの出来ない大災厄であったのは間違いない。
個人的には、この年には友人も増え、Twitter*1で知り合った人たちと遊ぶような機会もあった。友人関係で言えばピークに達していたはずだ。尤も、憂鬱が影響して、それらの知り合いは2013年頃には皆自分から離れてしまったのが悲しい。

2012年、高専を留年する。更には高専を退学*2する。2010年代最初の試練だったかもしれない。

2013年、進路を変更して情報処理系に進学する。それまで高専では土木系の分野を学んでいたのだが、勉強が出来ない自分にとって「向いている分野」とは何か考えた末の結論である。
この年の秋、基本情報技術者試験に合格する。今となっては昔取った杵柄なのだが、この試験の午後試験で100点満点を取ったのが人生で唯一の自慢である。

2014年、応用情報技術者試験と当時の情報セキュリティスペシャリスト試験に合格する。いずれもそれなりの難易度?であるが一発合格である。やはり努力するなら向いている分野でやった方がコスパがいいと思った。あと就職先が決まる。現職のSIerである。

2015年、就職する。2016年、仕事をする。2017年、仕事をする。あと引っ越す。2018年、仕事をする。2019年、仕事をする。あと結婚する。
こうして振り返ってみると、2010年代の後半は割と仕事しかしていない。まあ考えようによっては、何事もなく業務に勤しんでいれただけ幸せなのかもしれないが。

そろそろ1400字を突破して面倒臭くなってきたので結論に入ろう。
自分にとって2010年代とは何であったか。今のところは人生そのものである。

*1:現在リンクしているアカウントとは異なる

*2:実際には退学ではなく転学扱いなので、就学期間は途切れていない