茅渟湾亭

茅渟湾亭は「ちぬわん・てい」と読みます

ニュータウン好きがニュータウンに住むまで

1年ほど前に、神戸市某区にあるニュータウン内のマンションの1室を購入し、転居した。そこで転居するまでのアレコレを書き留めたいと思う。

 

前提として

僕の住宅遍歴。

  1. 会社の借上げ社宅(と言う名の極狭ワンルーム
  2. 大阪市住之江区の南港ポートタウン内のUR団地
  3. 大阪府内の大阪府住宅供給公社団地
  4. 神戸市某区のニュータウン(←イマココ!)

「団地」や「ニュータウン」というキーワードが出てきたように、そういう計画都市が大好きなのである。

では、団地を出てニュータウンに引っ越すまでの経緯を書いてみたい。

 

マンションは高い

ちなみに当時の年収は400万円前後。今思えば買えないことはないが……というレベルである。

ともあれ、2019年前半に結婚したあと、ひとまずは上記「遍歴」でいうところの3.の団地で新婚生活を始めた。府内某所の3DK。

2020年前半に新型感染症が流行り、テレワークが導入されたあとも、十分な住居面積や光配線方式のFTTHのお陰で快適に過ごせていた。

 

0x2d1.hatenablog.jp

SUUM○で家探し

2020年夏頃から本格的に家探しを始めるようになった。このあたりの経緯は正直覚えていない。
当時の購入予算はおおよそ2500万円程度以下であった。後述する通り、結果的にはそれを上回る住居を購入することになるが、ともかくもこの時点で新築住宅には最初から狙いを定めていなかった。

ところで僕は大阪市内で働くシステムエンジニアExcelブッククリエーターと言ったほうが正しい)であり、いくら在宅勤務が始まっていたとはいえ、大阪市に対する通勤圏でないと選択肢に入らない。かつ前述の通りニュータウン好きである。

例えば、大阪府内であれば千里ニュータウンや彩都というエリアがある。
いずれも、きれいな街並みで好きな住宅地であるが、前者はその人気のために物件価格が非常に高く、また後者はモノレール便というのが災いしてか梅田エリアへの所要時間が思ったより掛かる。そのため早々と選択肢から外れた。
また、泉北ニュータウントリヴェール和泉など、大阪府南部は夫婦ともに土地勘が無いこともあり、こちらも眼中に無かった。

そこで、2020年秋頃に見つけたのが今の家である。神戸市某区のニュータウン内にある、築浅の中古マンション。神戸市の中心地・三宮へのアクセスは悪くなく、大阪市内へも通勤圏といえる。
早速見学申込みをしたが、諸般の事情でそれは遅くなり、2021年年始に初めて内覧することになった。

 

条件はすべて満たしている家、ただし予算以外は

内覧、と言っても、その家は業者が買い取ってリフォームに掛けており、まさに工事の真っ最中であった。システムキッチン、ユニットバス、ウォシュレット付きトイレ、全てが取り外されていた。まあこれから新品が付くのだからそこは良い。

その他、広さ、間取り、階層、築年数、駅からの所要時間、すべてが希望条件内であった。ただし予算のみが若干超過している。先に予算は2500万円程度以下、と述べたが、目の前に提示されたのは3000万円程度以下の価格。それでもエリアの坪単価としては決して高くないものだった。

結果、妻も僕も「まあいいか」ということで購入申込書に記入。やはり人生には勢いが必要である。

 

団信なにそれ食えんの?

そうして手付金100万円を払いに行った。手付金は現金で不動産屋に持参し、目の前で営業マンが数えていた。振込じゃないことにびっくり。

次は住宅ローンの申込みである。ところで、住宅ローンには団信(団体信用生命保険)というのが一般的にセットされている。
しかし僕は持病がある。日常生活には支障無いもの、ある民間医療保険に入ろうとしたら「病気になった人でも入りやすい」を謳っているのに断られたことがある。白いアヒル許すまじ。

結果、やはりというか、メインバンクにしている某都市銀行からは、団信がダメでお断りされてしまい、団信なしでも借りられるフラット35を借りることになった。まあどのみち全額変動金利などにはするつもりが無かったので良いのだが。

 

三日天下ならぬ三分億万長者

無事、住宅ローンの審査には通り、重要事項説明などのイベントも過ぎて決済日と相成った。

ところで、住宅ローンは借りた金額が一旦自分の銀行口座に振り込まれて、そこから不動産業者に振り込む、という形を取るらしい(他のローン、業者では違うのかもしれないが)。つまり通帳の上では一瞬だけ億万長者である。

決済日、仕事は午前半休を取り、大阪市内の銀行で不動産業者・司法書士の先生と待ち合わせ。不動産業者が随時ローン会社や自社と連携を取り、ローン会社からまずは僕の口座に年収うん倍もの大金が振り込まれ、その後不動産業者の口座に振込手続き。

すべてが終われば、司法書士の先生に登記をお願いして、あとは家の鍵を業者から受け取る。こんな流れだったように思う。

なお、登記についてだが、一般的には登記前に住民票を新居へ移しておくことが多いらしい。そのほうが登記後、住所変更の登記をしなくてよいから、だそうだが、普通に住民基本台帳法違反では……

僕は普通に引っ越し日当日に住民票を移し、登記も後から変更したので模範的一般市民です。

 

引越業者よ、頼む

ところで引越である。結論からいうとパンダに依頼した。トラック2台借りて4人作業員が来て17万円程度だったと思う。荷物の量が多いから……

確か段ボール箱にして100箱くらいあったような。なお我が家は妻と僕の2人世帯である。

 

新居で唯一グレードダウンした点

新居はLAN配線方式である。ここが唯一のグレードダウンした点。

前の住居は光配線方式で、室内まで光ファイバーが引き込まれているタイプだった。どちらも、一応理論値1Gbpsだが、Cat.5eケーブルを建物の中に引き込んでいるLAN配線では将来性が無くてがっかり。まあ1Gbpsが2.5Gbpsになったとて、するのはTwitterとかなんですが。

あるいはフレッツ光も一応敷けるらしい。が、VDSLで100Mbpsである。オワコン。

 

すまい給付金

sumai-kyufu.jpという制度がある。いや、かつてあった、というのが正確か。

大雑把には、ある時期の間に消費税を払って家を買ったら、お国が最大50万円をくれるという制度であった。詳しくは上記URL等を参照されたい。

やはりハンコ文化は滅ぼさねばならない。

その後無事に給付金が振り込まれました。

 

年末調整と確定申告、勝つのはどっちだ?

会社員の皆様なら年末の風物詩、年末調整。

ところで、いわゆる住宅ローン減税を受けるためには、初年度は確定申告をしないといけない。どのみち確定申告をするなら、年末調整の書類なんて出さなくていいのか……と思い、会社の総務部に問い合わせたところ、年末調整をして各種控除(地震保険など)を反映した源泉徴収票をもとに確定申告すればよいということが判明。

年末調整はいつもどおりに済ませ、いざ確定申告。僕はマイナンバーカードもカードリーダも持っているので、自分のPCでe-TAXで申告。しかし全くわからん。なんで税金払っている側がこんな複雑な手続きしなきゃならないんだ…!

確定申告は3/15が期限だが、結局申告できたのは2日前の3/13。

しかも住宅ローンの残高証明等は原本を所轄の税務署に送付または持参する必要があり、結局3/14に午前半休を取って提出しに行くことに。

上記はブーメランである。

何はともあれ、なんとか確定申告を済ませられた。そして約1ヶ月後に還付金が振り込まれた。

 

固定資産税とスマホ決済

www.city.kobe.lg.jp上記の通り、固定資産税の通知は4月に届く。神戸市ではスマホ決済でも納税できるらしい。

ちゃんと払うので許して神戸市。

ところで、ただ税金を払うだけでは損した気分になる(?)。折角スマホ決済に対応しているのだから、LINE Pay請求書払いでチャージ&ペイを利用すれば、0.5%の還元が受けられる(らしい)。まだ払っていないが。

 

家を買って良かったこと

広い。広めの3LDKのため、自室に鉄道模型ジオラマもどきなどを常設できているし、夫婦ともに在宅勤務でもやりやすい。

また食洗機に床暖房、共用部の宅配ボックスなど、など設備が良い点も便利。

 

家を買って良くなかったこと

特には無い。転勤のリスクが増した感はあるが、家と会社どっちを取るかと言われたら天秤にかける間もなく答えは決まっているのである。

 

まとめ:家を買うのに必要なもの

  • 手付金100万円とかそれくらい。あと初期費用として物件価格の1割位、ただしこれはローンに組み込むこともできる。
  • 安定した収入。年収400万円あれば審査は通る。
  • 実印。ハンコ文化 is クソ。
  • 勢い